ニシキソウ(トウダイグサ科)[錦草] |
名は、葉の緑と茎の暗紅色のコントラストを錦または錦の織物にたとえたもの。異説として葉の緑と茎の暗紅色の二色の草なのでこの名があり、後に「錦」の字を当てるようになったとも。 畑や庭に生える在来の1年草.。コニシキソウなどの帰化種に押されて、かなり少なくなっている。茎は細く、ふつう暗紅色を帯びて地をはい、分枝を繰り返して地を覆うように広がり、長さ10-25cm。茎を傷つけると白色の乳液が染み出る。かつてはこの乳液を薬用とした。茎と葉の裏面にまばらに軟毛がある。 葉は対生し、長さ0.4-1.5cm、幅2-6mmの長楕円形で基部は左右非相称、縁に浅い細鋸歯があり、表面は緑色で斑紋はなく、裏面はやや帯白緑色。托葉は3裂する。 各枝の上部の葉腋に淡赤紫色の杯状花序をまばらにつける。小腺体は長楕円形で、花序の下のエプロン状付属体は縁が浅く波状になる。初め子房にまばらな軟毛があり、果期に無毛となる。 果実は無毛、直径約1.8mmの卵球形の蒴果で3稜があり、熟すと3裂する。種子は長さ0.7mm、灰褐色で横しわはない。 まれに無毛のものがあり、ケナシニシキソウというが、YListではシノニムとして記載されている。 よく似た帰化種のコニシキソウは、葉に暗褐色の斑紋があり、蒴果は有毛、種子に横しわがある。 花期:7-10月 分布:本・四・九・沖 撮影:2019.9.27 神奈川県茅ヶ崎市 |
杯状花序。 2019.9.27 神奈川県茅ヶ崎市 茎の赤みが強い。葉は斑紋がなく、先が基部より広い。 2019.9.27 神奈川県茅ヶ崎市 若い蒴果。上から見ると正3角形。茎の開出した毛が見える。 2019.9.27 神奈川県茅ヶ崎市 |
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