エゾヘビイチゴ(バラ科)[蝦夷蛇苺] |
ヘビイチゴとは別属のオランダイチゴ属であるが、似ていて北海道西南部の道端などで見られるのでこの名がついた。ヨーロッパ原産。外国人が植えたものが逸出したと考えられており、ワイルドストロベリーの名で流通している。別名エゾノヘビイチゴ、ベスカイチゴ。 花茎の高さ10-30cmになる多年草。長い匐枝を出して殖える。 葉は互生し、根生葉は3出複葉で托葉がある。葉柄は長さ3-15cmで開出する軟毛が密生する。 花茎の先の集散花序に1-4個の花をつける。花は直径1-1.5cm、萼と同数の副萼があり、萼片と互生する。花弁はふつう5個ときに6個、倒卵形で白色。雄しべは約20個、花時に雌しべ群とほぼ同長という特徴がある。 花後、花床が肥大して球形~卵形の赤いイチゴ状果(偽果)となる。強い香りがあるが、甘みは弱くあまりおいしいものではない。 まれに偽果が白色のものがあり、シロミノベスカイチゴという。シロバナノヘビイチゴは花時に雄しべが雌しべ群より明らかに長い。 花期:5-7月 分布:帰化植物 撮影:2024.5.10 横浜市南区 |
雄しべは雌しべ群とほぼ同長。萼片と同数の副萼がある。 2024.5.10 横浜市南区 葉柄と花茎に白色の開出毛が密生する。 2024.5.10 横浜市南区 根生葉は長い柄がある3出複葉。 2024.5.10 横浜市南区 痩果は花床の表面につき、あまり埋もれない。 2024.5.10 横浜市南区 |
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