エゾナミキ(シソ科)[蝦夷浪来] |
海岸に生えるナミキソウの変種。別名エゾナミキソウ。 湿地にまれに生える多年草で高さ30-50cmになる。環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)であり、北海道のほか、本州では青森県と長野県霧ヶ峰の高層湿原に生育するのみ。 地下に細長い走出枝がある。茎は軟らかく、4稜形で稜上にのみ上向きの短毛がある。 葉は対生し、長さ3-5cm、幅1-2.5cmの長卵形で先はややとがる。 茎の上部の葉腋に、青紫色の花が1個ずつ2個同じ向きにつく。基部で折れ曲がってほぼ直立する。花は先が2唇形となり長さ2-2.5cm、下唇に2本の白い筋がある。 果実は痩果状の4分果。 ナミキソウに比べ、葉の先が細くなってとがるのがよい特徴。ただし、はっきりとがるものもある一方、とがりが鈍いものもあり、変異が連続的であるため個体変異の範囲内とする見解もある。 花期:6-9月 分布:北・本(青森県・長野県) 撮影:2006.7.23 青森県八戸市 |
湿地に生え、葉先はややとがる。下唇に白い筋が2本入る。 2005.9.4 青森県八戸市 |
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