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ハマギク(キク科)[浜菊] |
名は海岸に生えるノギクの意で、花の少なくなったみちのくの秋の海岸を代表する花。栽培しやすいのでよく庭に植えられている。青森県八戸市を北限として南は茨城県までの太平洋沿岸に生える。属名のNipponanthemumとは「日本の花」という意味で、1属1種で日本特産。園芸品種のシャスターデージーはフランスギクとハマギクの交配種だといわれている。 海岸の崖地や砂地に生える半低木。茎は太くて無毛、下部は木質化して叢生して越冬し、春にその先から新しい茎を伸ばす。高さは0.5-1mになってときに斜上する。 葉は無柄で茎の上部に密に互生し、長さ5-9cm、幅1.3-2cmのへら形で無毛、厚く光沢があり裏面は緑白色、縁の上半部に低い鋸歯がある。 頭花は長い柄があり上向きに1個つき、直径6-9cm、黄色で多数の筒状花とそれを取り囲む1列の白色の舌状花からなる。筒状花は両性で花柱は先が2裂し枝は切形、雄しべの基部は鈍形。舌状花は雌性で長さ2-2.5cm。総苞は長さ1cmの半球形。総苞片は緑色、覆瓦状に4列に並び、僅かに細毛がある。外片は卵状長楕円形、縁は褐色で膜質。花床は短い円錐形。 筒状花の痩果は細い円柱形で10肋があり、切れ込んだ冠がつく。舌状花の痩果は両性花の痩果より小さい鈍3角柱で、少し扁平で曲がり先に短い冠がつく。 ハマギクの盛りが過ぎた頃、花が小振りなコハマギクが盛りを迎える。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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