ヒメモチ(モチノキ科)[姫黐] |
多雪地の山地の林内に生える雌雄異株の常緑低木。高さは0.3-1mとモチノキを小さくした印象なのでこの名がある。幹の下部はやや地をはい、本年枝は緑色で無毛。 葉は革質で表面は光沢があり、裏面は帯黄緑色。長さ5-12cm、幅2-4cmの長楕円形で厚く両面とも無毛、全縁またはごく小さな鋸歯があり、基部はくさび形で先はややとがる。葉柄は長さ0.7-1.5cmで無毛。 前年枝の葉腋のごく短い短枝に長さ1-1.5cmの花柄を出し、淡緑白色で直径5-8mmの花をつける。雄花は1-5個、雌花は1-3個つく。花弁は4個、長さ3-4mmの倒卵状楕円形。雄しべは4個。萼片は広卵形で4個。雄花は雌しべが退化し、雌花は雌しべ1個と退化した小さい雄しべがつく。 果実は直径1cmほどの球形の核果で、秋に赤く熟し、翌年まで残る。核は4個入っており、長さ7mmの3角状楕円形で稜としわ状の筋がある。 ツルツゲとの雑種と考えられるものをオオツルツゲという。 ツルツゲは葉は小さく表面に葉脈のしわが目立ち、縁に粗い鋸歯がある。花は直径3-5mmと小さい。 花期:5-7月 分布:北(西南部)・本(山陰地方以北の日本海側) 撮影:2002.5.26 青森県浪岡町 |
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