ホソバウンラン

ホソバウンラン(オオバコ科)[細葉海蘭]

ウンランに似て葉が細いのでこの名があり、別名セイヨウウンランという。

ユーラシア原産の多年草で、大正初年に花卉として導入されたものが逸出したと考えられている。海岸の砂地や道端、空き地に生える。全体粉白を帯び、茎は無毛で直立し、高さ30-80cmになる。
葉は無毛で下部の葉は3-4個が輪生または対生し円頭、上部の葉は互生し、長さ1.5-8cm、幅1-3mmの線形で鋭頭、基部は次第に狭くなって不明瞭な柄となる。
枝先の総状花序にウンランとよく似た淡黄色で長さ1-1.5cmの仮面状の唇形花を多数つける。苞は線形で長さ0.4-1.5cm。花柄は長さ3-6mmで無毛。萼は基部近くまで5裂し、裂片は披針形で鋭頭、長さは花期で3mm、果期で5mm。花冠は上下2唇に分かれ、上唇は2裂し下唇に濃色の隆起と後方に伸びる長さ約1cmの距がある。
果実は長さ0.7-1cmの楕円形の蒴果で多数の種子を入れる。種子は長さ2-2.5mmの楕円形で、周囲に翼がある。

白花品はシロバナセイヨウウンランという。
花期:7-10月
分布:帰化植物
撮影:2009.7.25 青森県三沢市
ホソバウンラン-2
2005.10.30 青森県八戸市

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