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キクザキリュウキンカ(キンポウゲ科)[菊咲立金花] |
ヨーロッパ原産の帰化植物で、平成9年(1997年)に山形県鶴岡市で逸出帰化が確認された多年草。変異が多く、特に園芸種では斑入り葉や八重咲き、白花などいろいろなタイプのものが見られるようだ。 名はリュウキンカに似て、花弁が多いことからついたものか。別名ヒメリュウキンカといい、従来は別名のほうでよばれることが多かったが、野生化して広がっているのは葉や花が大きいタイプが主で、「ヒメ」をつけてよぶことに少し抵抗がある。 根茎は紡錘形で肥大し、地下に走出枝を伸ばす。茎は太く、高さ10-30cmになる。 茎の節から長い葉柄を出して、深緑色で円心形の葉をつける。葉身は長さ4-6cm、幅6-7cm、ほぼ全縁で基部は心形、表面に光沢がある。園芸種は通常は小型で長さ2-2.5cm、幅2.5-3.5cmで一目で別種と感じるほど大きさが違う。 花は上から見ると鮮やかな黄色で、直径4-5cm。園芸種に多い小型のタイプは直径2.5cm程度。花被片は花弁と萼片が一応区別でき、花弁は光沢があって長い8-9個が、萼片は短い3個がそれに当たる。どちらも背面は黄緑色~緑色を帯びる。雄しべ、雌しべは多数。花弁は次第に脱色して黄白色に変化する。 果実は痩果が集まった集合果。果後に地上部は溶けるように姿を消し、地下の根茎だけで休眠状態に入り、秋の萌芽を待つ。 リュウキンカは別属で低山帯~亜高山帯の沼地や湿地に生え、花弁はなく花弁状の萼片がふつう5個ある。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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