キンバイソウ(キンポウゲ科)[金梅草] |
名は、花が黄色で形がウメに似ていることからついたもの。金の杯に見立てたとの説もある。 深山の草地や林縁などに生える日本特産の多年草で、茎は無毛で直立し、上部で少し分枝して高さ40-80cmになる。 葉は互生し、根生葉と下部の茎葉は長い柄があり、円心形で掌状に3-5深裂する。裂片は菱状倒卵形で2-3中~浅裂し、縁に不揃いの鋭鋸歯がある。両面無毛で、表面に光沢がある。上部の茎葉は短柄~無柄で小さい。 茎の上部の枝先に直径3-4cmの黄色の花を3-5個上向きにつける。萼片は橙黄色でふつう5個ときに6-7個あり、花弁状で長さ2-2.5cmの卵形で平開する。花弁は橙黄色、長さ1.2-2cmの線形で8-18個あり、先は次第に細くなり、雄しべより長い。雄しべは多数あり、花糸は長さ7-8mm、葯は3-5mm。 果実は13-26個、長さ1-1.2cmの袋果で、長さ2.5-4mmの花柱が残る。 シナノキンバイは、キンバイソウより高山の草地に生え、花は直径4-4.5cmで雄しべは花弁より長い。 花期:7-8月 分布:本(中部地方・滋賀県伊吹山) 撮影:2014.7.28 滋賀県米原市 |
卵形で花弁に見えるのは萼片。花弁は線形で雄しべより長い。 2014.7.28 滋賀県米原市 葉は掌状に3-5深裂して裂片はさらに2-3浅裂するが、シナノキンバイほど細裂しない。 2014.7.28 滋賀県米原市 |
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