コボタンヅル(キンポウゲ科)[小牡丹蔓] |
名はボタンヅルに似ていて小葉が細いことから。別名メボタンヅル。ボタンヅルの名は葉がボタンの葉に似ていてつる性であることによる。 日当たりのよい林縁や低木林に葉柄で絡んで伸びるつる性の半低木。神奈川県ではボタンヅルより多く見られる。 葉は対生し、下部の葉は2回3出複葉で小葉は狭卵形で先は鋭く長くとがり、縁に不揃いな鋸歯がある。 本年枝の葉腋から3出集散状の花序を出して多数の花を上向きにつける。花は直径1.5-2cmで萼片は4個が十字形に開き、白色で長さ0.8-1cmの長楕円形で先は鈍形。雄しべは多数、雌しべは数個。 果実は長さ4mmの卵形の痩果で頂部以外は無毛。花柱は長さ1-1.2cmで長い白毛がある。 ボタンヅルは下部の葉は1回3出複葉。痩果は開出した細毛が密生する。1回3出複葉で痩果がほぼ無毛のものや2回3出複葉で痩果が有毛のものなど、コボタンヅルとボタンヅルの中間的な形質を示すものがときに見られる。 名前のよく似たコバノボタンヅルは萼片は長さ1.5-1.8cmで鋭頭。花は葉腋に1-3個つく。花が似ているセンニンソウは葉が羽状複葉で小葉は全縁。 花期:8-9月 分布:本(関東地方~中部地方) 撮影:2022.8.26 神奈川県横須賀市 |
日当たりのよい林縁などで見られる半低木。 2022.8.26 神奈川県横須賀市 萼片は4個。雄しべ雌しべは多数。 2022.8.26 神奈川県横須賀市 苞や小苞は披針形。 2022.8.26 神奈川県横須賀市 葉は2回3出複葉で小葉の先は尾状にとがる。 2022.8.26 神奈川県横須賀市 痩果本体には頂部以外には開出した細毛はない。花柱は長い白毛がある。 2022.9.13 神奈川県横須賀市 |
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