コメバツガザクラ(ツツジ科)[米葉栂桜] |
名は、ツガザクラに似ているが葉が米粒のような円みがあることからついたもの。別名ハマザクラという。 ツガザクラの名がついていてもツガザクラとは別属のコメバツガザクラ属で1属1種。チシマツガザクラもツガザクラ属ではなくチシマツガザクラ属。 亜高山帯~高山帯の岩場や砂礫地に生え、幹は地をはいよく分枝してマット状に広がり、高さ5-15cmになる常緑小低木。東北地方の高山では普通に見られる。 葉は革質、全縁でやや裏側に巻き、長さ0.5-1cm、幅2-5mmの卵状長楕円形で主脈のくぼみが目立ち、3個ずつやや密に輪生または対生する。 花は白色~帯紅白色で芳香がある。枝先に散房状に3個または6個ずつ下向きに咲き、花冠は長さ4-5mm、幅3-5mmの壺形で先が5浅裂する。雄しべは10個で、葯の基部に2個の芒状突起がある。花柄に屈毛が密生する。 果実は長さ3-4mmの扁球形の蒴果で、上向きにつき先端に花柱が残る。 コケモモに似ているが、コケモモは葉が互生し、花冠は鐘形で先がすぼまらない。 花期:5-7月 分布:北・本(伯耆大山以北) 撮影:1997.6 岩手県大迫町 |
花冠の先がすぼまる。 2000.6.17 青森市 葉は革質、米粒のような卵状長楕円形でやや裏側に巻き、主脈のくぼみが目立つ。 2000.6.17 青森市 |
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