マルバトウキ(セリ科)[円葉当帰] |
名は小葉が円い当帰(トウキ)の意。別名ハマトウキという。当帰とはもともとは中国産の薬用植物カラトウキのことで、婦人病などに用いられる。 海岸の岩場や草地に生える全草無毛の多年草で、茎は暗紫色を帯び、中空で直立し上部で枝を分け高さ0.3-1mになる。地下に太い直根がある。 葉は柄があって互生し、2回3出複葉で長さ幅とも10-25cm。小葉は厚く表面に光沢があり、9個あって長さ4-9cmの卵形~円形で縁に鋸歯がある。上部の葉は小さく、無柄。 複散形花序に直径2-4mmの白い花を密につける。蕾のときはしばしば淡紅色を帯びるが、開花すると白色になる。小散形花序は長さ2-3.5cmの柄の先に10-20個程度つく。総苞片も小総苞片もあって細い。萼歯片は不明瞭。花弁は5個で先はへこむ。雄しべも5個で花弁と互生する。 果実は長さ0.8-1.1cmの長楕円形、分果の隆条は脈状または翼状で油管は多い。 花期:6-9月 分布:北・本(北部) 撮影:2000.7.2 青森県東通村 |
2003.6.19 青森県八戸市 |
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