ミクリゼキショウ(イグサ科)[実栗石菖] |
葉が剣状線形で、球形の頭花をつけることがミクリ(ガマ科)に似ているのでこの名がある。別名クロミクリゼキショウという。茎も葉も平たく、花は黒い玉のようで高山では似たものがないので一度見れば覚えられる。 亜高山帯の湿地や水辺に生え、高さ30-50cmになる多年草。茎は無毛で扁平な2稜形で狭い翼がある。根茎は横にはい、太さ1.5mmほどで節間は約1cmと長い。 根生葉は狭披針形で剣状。茎葉は無毛で3-4個つき、幅3-6mmの剣状線形で茎とほぼ同長、先はとがる。 頭花はふつう2個つき、径0.7-1cmの球形で多数の花からなり、短い柄がある。花被片は暗褐色、長さ3mmほどの披針形で先は鋭くとがる。外片は内片よりやや長い。雄しべは3個で外花被片の2/3長。葯は線状長楕円形で花糸の半長。 果実は3稜状楕円形の蒴果で、黒褐色で光沢があり、先は鈍いかへこみ、花被片とほぼ同長。種子は長さ0.5mmの楕円形。 花期:7-9月 分布:北・本(中部地方以北) 撮影:1998.7.18 富山県大山町 |
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