ミヤマヤマブキショウマ

ミヤマヤマブキショウマ(バラ科)[深山山吹升麻]

名は、ヤマブキショウマの仲間で、高山に生えることからついたもの。

早池峰山の高山帯特産で、超塩基性岩の岩礫地に生える雌雄異株の多年草。高さ25-50cmになる。
葉は互生し、長柄があって両面とも無毛で厚みがあり、2回3出複葉。小葉は暗緑色、卵形で光沢があり、葉の先が尾状に伸びない。
花序は複総状円錐花序につき、花は小さく、萼片は5個、花弁も5個で萼筒の縁につく。雄しべは多数。雌しべは3個で離生する。
果実は3個の袋果で熟しても果柄も袋果も上向きのまま。

ヤマブキショウマは似ているが、袋果は熟すと下を向く。小葉の先は尾状に伸びる。北海道のアポイ岳には同じく超塩基性岩型のアポイヤマブキショウマが生える。
花期:6-8月
分布:本(早池峰山)
撮影:2001.6.16 岩手県大迫町
ミヤマヤマブキショウマ-2
早池峰山の超塩基性岩地帯に生える特産種。 2001.6.16 岩手県大迫町

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