ムラサキツユクサ(ツユクサ科)[紫露草] |
ツユクサの仲間で花が紫色なのでこの名がある。 明治時代初期に観賞用として導入された北アメリカ原産の多年草で、庭で広く栽培され、人家周りの道端や荒れ地で野生化している。茎は円柱形で直立し、高さは50cmほど。 葉は長さ30-45cm、幅0.5-4.5cmの線形~線状披針形、やや肉質で粉白を帯び、しばしば半ばで下方に折れ曲がり、基部は鞘状になって茎を抱く。乾燥すると葉を内側に巻き込む。 茎頂や茎上部の葉腋から出た集散花序に直径2-3cmの花をつける。花は一日花で朝開き、昼過ぎにはしおれる。花柄は無毛。3個の内花被片(花弁)は青紫色~淡紫色で長さ0.8-2cmの広卵形で先は円みがある。外花被片(萼片)3個は紫緑色で無毛または先に僅かに毛がある。花序の基部に葉状の苞がつく。雄しべは6個で、ノハカタカラクサなどと同様に花糸の基部に細胞が数珠状に並んだ長毛が密生する。葯は黄色。 果実は長さ4-6mmの蒴果。 花柄や外花被片に毛が密生し、内花被片は赤紫色、高さ0.5-1mになるものをオオムラサキツユクサといい、昭和初期に導入されたもの。現在ムラサキツユクサとして普通に見られるものはオオムラサキツユクサとの交配種だという。 花期:4-9月 分布:帰化植物 撮影:2018.4.20 横浜市中区 |
花序の基部に葉状の苞がある。 2021.5.10 横浜市南区 花柄や外花被片に全く毛がないもの。 2018.6.7 神奈川県茅ヶ崎市 外花被片の先に僅かに毛があるもの。 2018.4.27 川崎市宮前区 雄しべの基部に数珠状に並んだ細胞からなる長毛が密生する。 2018.4.20 横浜市中区 |
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