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ノジギク(キク科)[野路菊] |
明治17年(1884年)に牧野富太郎が高知県の仁淀川沿いの河原で発見したが、そこが内陸だったことから、海岸近くに生えるにも拘わらず「野路」の名がついたと考えられる。牧野は園芸菊の原種であろうと考えたが、これを否定する説もあり、逆に園芸菊が野生化したとの説もある。兵庫県の県花。 主に海岸近くの崖などに群生する多年草で根茎を伸ばして殖える。茎の基部は倒れ、上部は斜上し、多数分枝して高さ60-90cmになる。 葉は長さ1.5-3cmの柄があって互生し、長さ3-5.5cm、幅2.5-4cmの広卵形~卵状披針形で基部は心形~切形、ふつう5中裂ときに3中裂し、裂片に鈍歯がある。やや厚く、表面は緑色で毛を散生し、裏面は丁字状の毛が密生して灰白色。 枝先に直径4-5cmの頭花が1個ずつつく。総苞は長さ約8mmの半球形で、総苞片は3列に並び、外片は内片より短く、円頭で灰白色の毛がある。舌状花は20-30個で白色、まれに淡黄色で後に淡紅色を帯びる。筒状花は黄色。 痩果は長さ1.8mmのやや円柱状で5肋がある。 アシズリノジギクは葉が厚く、ふつう3中裂し、縁が裏面の毛で白色に縁取られる。サツマノギクは九州南部に分布し、葉裏は銀白色。頭花は大きい。オオシマノギクは頭花が頭花が少なくまばらにつき、花柄が長い。セトノジギクはノジギクに比べて葉が薄いので変種とされていたが、現在では区別されていない。 よく似たリュウノウギクは山地に生え、葉は3中裂、基部はくさび形~切形。総苞片はみなほぼ同長。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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