オニルリソウ(ムラサキ科)[鬼瑠璃草] |
名は花が瑠璃色で草体が大きいことからついたもの。 山地の林縁や草地に生える越年草で、茎は直立し上部でよく分枝して高さ0.6-1.2mになる。茎に長さ約2mmの粗く硬い開出毛が生える。 葉は互生し、質は薄く、表面は全体に裏面は主に脈上に粗い毛があり、長さ5-15cm、幅2-3cmの長楕円状披針形で両端ともとがる。下部の葉は大きく有柄で上部は次第に小さくなり無柄となる。 枝先に水平に近い角度で長く伸びる巻散(さそり状)花序を出し、初めは巻いているが咲くにしたがって伸び、直径3-5mmで淡青色の花をまばらにつける。萼は長さ約3mm、有毛で5裂し、果実が実ると萼片は反り返る。花冠は5裂し、喉部に鱗片状の付属体がある。苞はない。 果実は4分果で、分果はゆがんだ球形で全面にかぎ状の毛が密生し、動物の毛について運ばれる。 よく似たオオルリソウは、開出毛がなく短い斜めの伏毛がある。 花期:6-8月 分布:北・本・四・九 撮影:2005.7.23 青森県八戸市 |
枝先だけ淡青色の小さな花が開いているので目立たない。 2005.7.23 青森県八戸市 萼片は果実が実ると反り返る。果実にはかぎ状の毛が密生する。 2005.7.23 青森県八戸市 |
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