オオバジャノヒゲ(クサスギカズラ科)[大葉蛇の髭] |
名は、ジャノヒゲに似ていて、葉の幅が広く長いことからついたもの。白花品種をシロバナオオバジャノヒゲといい、自分の周りではむしろそちらのほうが多く見られるが、YListでは記載がないのでここでも区別していない。 山野の林内に生える常緑の多年草で、高さ15-30cmになる。長い匐枝を伸ばして殖え、ひげ根はところどころで紡錘状に膨れる。 葉は長さ15-50cm、幅4-8mmの線形で、縁は僅かにざらつき先は鈍く、よく似たジャノヒゲより幅が広く厚みがある。鋸歯は不明瞭。 葉の間から、葉よりも高い長さ15-30cmの上部で湾曲した花茎を出し、直径0.7-1cmの淡紫色~白色の花を総状に偏って下向きにつける。花被片と雄しべは6個。 果皮は早く落ち、液果のように見える種子は直径8-9mmの球形で灰緑黒色。子房は3室で各2個の胚珠があり、種子は1花に1-6個つく。 よく似たジャノヒゲは葉の幅が狭く、2-4mm、縁に明らかな小鋸歯があってざらつく。ノシランも同属で、葉の長さが30-80cmになり、花序も大きい。 花期:6-7月 分布:本・四・九 撮影:2016.6.6 神奈川県逗子市 |
花が淡紫色のオオバジャノヒゲの花茎は暗紫色を帯びる。 2022.7.4 栃木県日光市 花被片は6個で淡紫色または白色。 2017.6.19 神奈川県鎌倉市 雄しべは6個、花柱は細い。 2021.6.7 横浜市金沢区 蕾の状態。シロバナオオバジャノヒゲの花茎は緑色。 2022.6.9 横浜市栄区 葉は幅4-8mmで縁はほとんどざらつかない。 2021.6.7 横浜市金沢区 |
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