オオバナノミミナグサ(ナデシコ科)[大花の耳菜草] |
ミミナグサに似て花が大きいことからこの名がある。オオバナミミナグサともいわれる。 海岸の礫地や岩上に生え、茎は株状で下部は斜上して上部で直立し、高さ20-60cmになる多年草。茎に開出毛と腺毛が混生してさわるとやや粘る。 葉は無柄で対生し、長さ1-5cm、幅0.3-2cmの卵形~長楕円状披針形で鈍頭~やや鋭頭。 茎の先にまばらな集散花序を出し、直径2-2.5cmの白色の花を多数つける。小花柄は長さ1-5cmで花後に下を向く。萼片は5個で腺毛が多く、長さ6-8mmの長楕円形で鈍頭。花弁は5個、長さ1-1.2cmの倒卵形で先が2中裂する。雄しべは10個、花柱は5個。 果実は長さ1.2-1.5cmの円柱形の蒴果で下向きに熟し10裂する。種子は直径1-1.2mmの広卵形~円形で乳頭状突起がある。 ミミナグサは花弁と萼片がほぼ同長であるが、こちらは花弁が萼片の1.5-2.5倍の長さがあり、かなり目立つ。 花期:5-8月 分布:北・本(北部)・九(北部) 撮影:2004.6.13 青森県三厩村 |
花弁は大きく、萼片の1.5-2.5倍の長さがある。これは花弁の幅が狭いタイプ。 2011.5.28 青森県中泊町 花弁の幅が広いタイプ。花弁に半透明の筋が入る。 2004.6.13 青森県三厩村 |
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