オオカラマツ(キンポウゲ科)[大唐松] |
名は、カラマツソウより大きいことからついたもの。コカラマツという全く対照的な別名をもつが、これはアキカラマツより小さいことによる。また、葉が薄いのでウスバカラマツともよばれる。 亜高山帯~高山帯の岩礫地や草地に生え、茎は直立し高さ0.3-1.2mになる多年草。石灰岩地に好んで生える。 花期には根生葉はない。下部の茎葉は3-4回3出複葉。葉柄は長さ2-12cmで基部に膜質の托葉がある。小葉は長さ1-3cmの倒卵形で、裏面に隆起した脈が目立ち、先端は数浅裂する。 茎頂に、垂れ下がる円錐状の花序をつけ、直径1cmほどの黄白色の花をまばらながら多数つける。花は直径1cmほどで花弁はなく、黄色を帯びた3-4個の萼から多数の雄しべが垂れ下がる。萼片は開花後すぐに脱落する。雄しべの花糸は太くならず、黄色の葯がよく目立つ。 果実は長さ4-5mmの紡錘形の痩果で、翼状の稜があり、雌しべの数と同数1-7個つく。 アキカラマツの一型と考えられるが、アキカラマツに比べ果柄が1-5cmと長く、花はまばらにつく。 花期:7-9月 分布:北・本・四(剣山) 撮影:1999.7.23 新潟県糸魚川市 |
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