オヤブジラミ(セリ科)[雄藪虱] |
名は、ヤブジラミに似ているが、紫色を帯びてたくましい感じがすることからついたもの。 野や道端に生える越年草。茎は日なたに生えるものは紫色を帯びてざらつき、直立して枝を分け高さ0.5-1mになる。日陰に生えるものは紫色を帯びない。 葉は互生し、長さ5-10cmの3角状卵形で3回3出羽状複葉。小葉は卵状披針形でさらに細かく切れ込み先はとがる。葉柄の基部は鞘状となって茎を抱く。 葉は質が薄く、3回3出複葉で長さ5-10cm。羽片は細かく切れ込み、硬い細毛がある。葉が赤紫色を帯びるものが多い。 枝先に小さな複散形花序を出し、白色で直径約2mmの5弁花をつける。花弁の縁や外面はしばしば赤みを帯びる。大花序の枝はヤブジラミより少なく、2-4個程度。花弁の先は内側に曲がり2裂する。 分果は褐色、長さ5-7mmの卵状楕円形で、先が曲がった上向きの刺毛が密生し、動物に付着して運ばれる。刺毛は赤褐色を帯びる。果柄が長く不揃いなのでまばらに見える。 よく似たヤブジラミは、花期が遅く6-7月に咲き、花は純白。花柄は2-3mmと短く、花が密集して咲いているように見える。果実は密集して小さく、刺毛は白っぽい。葉は1-2回3出羽状複葉。 花期:4-5月 分布:本・四・九・沖 撮影:2016.4.27 神奈川県横須賀市 |
花弁は白色でしばしば縁に赤みがさす。 2016.4.27 神奈川県横須賀市 日なたに生えるものは刺毛は赤紫色。 2016.5.12 神奈川県横須賀市 |
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