セイヨウアブラナ(アブラナ科)[西洋油菜] |
別名ヨウシュナタネ。明治時代初期に菜種油採取用にヨーロッパから移入され栽培されたものが逸出し、日本各地の河原や線路沿い、畑などに野生化している越年草。アブラナとキャベツの交配種といわれ、一般に菜の花とよばれるものは、この種を指していることが多い。 茎はほぼ無毛、粉白色で直立して上部でよく分枝し高さ0.3-1.5mになる。 葉は長楕円形で粉白を帯びた深緑色、波状の鋸歯がある。上部の葉葉無柄で基部が耳状になって茎を抱く。葉の脈上にまばらに毛がある。 花は茎頂につき、鮮黄色の十字形花で、花弁は長さ1-1.8cmの狭卵形。萼片は長さ0.6-1cmの長楕円形で花期に直立する。雄しべは6個。 果実は長さ5-10cm、幅2.5-4mmの長角果で斜上する。先に0.5-2.5cmの嘴(残存花柱)がある。果柄は長さ1-3cm。 よく似ていて同じく河原などに群落をつくるカラシナ(セイヨウカラシナ)は、全体に小さく、高さは30-80cm、花弁は長さ1cm程度で葉は狭卵形で茎を抱かない。 花期:1-4月 分布:帰化植物 撮影:2017.2.21 神奈川県横須賀市 |
葉の基部は茎を抱く。 2015.4.16 横浜市中区 果実は長角果。 2022.3.30 横浜市南区 |
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