セントウソウ(セリ科) |
セントウソウの名の由来については諸説あるが不明。「仙洞草」の字を当てることがあるが、仙頭とは人里離れたところにある仙人の住まいのこと。別名オウレンダマシといい、こちらは葉がセリバオウレンに似ていることからついたもの。 山野のやや湿った林内に生え、高さ10-25cmになる多年草。茎は細く軟弱で根元付近から数本の細い茎を出す。 葉はほぼ全て根生し、長さ2.5-10cmで2-3回3出複葉で両面とも無毛、表面はややつやがある。小葉の形は、卵形、3角形などさまざまで縁に粗い鋸歯がある。葉柄は紫色を帯び、基部は急に鞘状に広がり互いに重なる。 葉の間から花茎を斜上させ、茎頂に複散形花序をつけ、大花柄の長さが異なる3-5個の小散形花序を出す。総苞片と小総苞片はない。小散形花序に1-2mmの白い花を5-10個つける。中央の1個の小花柄はごく短い。花弁は5個で内側への曲がりは少ない。雄しべは5個、雌しべは1個。萼歯片はない。 果実は2分果で、長さ3-5mmの楕円形で無毛、隆条はごく低い脈状で分果柄は上半分が二叉に分かれ、油管はない。 葉の裂片が特に細いものをミヤマセントウソウという。別属のイワセントウソウは深山に生え、上方の葉は線形、茎の先に1個の花序を頂生する。 花期:3-5月 分布:北・本・四・九 撮影:2016.4.6 神奈川県逗子市 |
湿った林内に生える。 2004.5.7 群馬県黒保根村 花弁は5個で縁はあまり反曲しない。 2017.3.30 横浜市緑区 開き始めの花。 2022.2.24 横浜市南区 葉は2-3回3出複葉。 2018.10.22 川崎市宮前区 分果の隆条はごく低く、花柱が左右に反る。 2019.4.3 川崎市宮前区 |
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