シマスズメノヒエ

シマスズメノヒエ(イネ科)[島雀の稗]

南アメリカ原産の帰化植物で、道端、芝地などに生え、高さ0.4-1.2mになる多年草。
名は、在来のスズメノヒエに似ていて、小笠原諸島で採集されたことによる(別の説もある)。戦後、英名のダリスグラスの名で牧草として栽培された。現在は関東地方以西の特に太平洋側に多く広がっている。生態系被害防止外来種。
葉は白緑色、長さ10-30cmの線形で両面とも無毛。
茎の上部で長さ5-10cmの枝(総)を3-7個開出し、軸の下面に長さ3-3.5mmで広卵形~広楕円形の小穂を3-4列密につける。枝の基部には白色の長毛が生える。小穂は縁に白い軟毛があり、先はとがる。紫黒色で房状の雌しべが2個あり、雄しべは紫黒色の葯をぶらさげる。

在来のスズメノヒエは、葉に軟毛が密生し、小穂は2列に並び、円形~卵円形で先はほとんどとがらず縁は無毛、葯は黄色であることで区別できる。自分の観察では、シマスズメノヒエの枝は水平またはやや下垂して出るのに対し、スズメノヒエは斜上する傾向がある。
花期:7-11月
分布:帰化植物
撮影:2015.10.6 横浜市中区
シマスズメノヒエ-2
小穂の先がとがり、垂れ下がった葯は紫黒色。 2015.10.6 横浜市中区

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