タカネニガナ(キク科)[高嶺苦菜] |
名は、平地に生えるニガナの高山型であることによる。 亜高山帯~高山帯の岩場に生える多年草で、茎は直立してまばらに枝を分け、高さ5-20cmになる。匐枝は出さない。 根生葉は長さ3-8cm、幅0.4-1.2cmの倒披針状へら形で、全縁またはまばらに刺状の鋸歯がある。茎葉は長さ8cm以下の披針形で1-3個つき、基部は茎に向かって次第に細くなり葉柄に続き、茎を抱かない。 細かく分枝した茎の先に多数の頭花がつく。体の割に大きく直径2cmほどで舌状花のみからなり、日が差さないと開かない。舌状花は8-11個あり鮮やかな黄色。総苞は長さ6-8mm。 痩果はやや扁平で長さ5mm、10個の稜があり、先は長さ2.5mmの嘴状に伸びて冠毛柄となる。冠毛は帯褐色。 葉の幅が1-3mmの線形のものをホソバノタカネニガナというが、YListでは別名扱いとしている。ハナニガナは高さ40-70cmになり、葉は茎を抱く。 花期:7-8月 分布:北・本・四(石鎚山) 撮影:2001.7.21 長野県茅野市 |
頭花は平地のニガナより大きく、直径2cmほど。日が差さないと開かない。 2008.8.3 長野県小谷村 ホソバノタカネニガナとよばれるタイプ。 2008.8.3 長野県小谷村 |
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