ウラジロチチコグサ

ウラジロチチコグサ(キク科)[裏白父子草]

在来のチチコグサに似ていて葉の裏面が著しく白いのでこの名がある。

1970年代に帰化が確認され、その後急速に広がった南アメリカ原産の1年草~越年草。空き地や道端、芝地などに極めて普通に生える。へら状の倒楕円形の根生葉が多数ロゼットをつくって越冬し、春に茎が基部で横に分枝し、地をはってから立ち上がる。茎は綿毛を密生して白色。この仲間では最も背が高くなり、高さ80cmになるが15-30cmぐらいのものが多い。短い走出枝を出して殖える。
茎葉は互生し、長さ3-10cmの倒披針形~楕円形で先は円頭~鈍頭、縁は細かく波打つ。表面は濃緑色で綿毛はなく光沢があって脈はくぼみ、裏面は伏した綿毛を密生して白く見える。初夏に出た葉は光沢が少ない。
茎の上部に穂状に紫褐色の頭花を多数密集してつける。頭花は全て筒状花からなり、長さ3-4mm、やや壺形で中央部から先はとっくりのように急に細くなる。総苞片は無毛または毛が少なく、鈍頭で光沢のある黄緑色だが、若いときには紅紫色を帯び後に褐色となる。
痩果は長さ0.3-0.4mmの長楕円形。冠毛は長さ約2mmで13本あり、外れやすい。

ホソバノチチコグサモドキ(タチチチコグサ)は葉は細長く、両面に白い毛が密生する。
花期:4-10月
分布:帰化植物
撮影:2015.5.18 横浜市中区

ホソバノチチコグサモドキ(タチチチコグサ)に戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。