ヤマサギソウ(ラン科)[山鷺草] |
山地の日当たりのよい湿った草地に生え、茎にやや稜があり高さ20-40cmになる地生の多年草。根は一部が紡錘状に肥厚する。茎に目立たない稜がある。 上部の葉は披針形、鱗片状で2-5個つき、最下の1個の葉が大きく、長さ5-10cm、幅1-1.5cmの狭長楕円形で斜開する。基部はほとんど茎を抱かない。 茎頂のに黄緑色の花を総状に10個ほどつける。苞は披針形で短い。背萼片は長さ約1cmの卵形~広卵形で直立。側萼片は披針形で背萼片より長く、斜上する。側花弁は鎌形に斜上し背萼片より少し長い。唇弁は舌状でやや肉質、長さ1-1.5cmで全縁、距は長さ1.2-2cmで後方にやや斜上する。蕊柱は平たく、葯室は平行。葯隔は広く、両縁が前方に突出する。花粉塊は淡黄色で2個、広倒卵状。 西日本に生育するハシナガヤマサギソウは距が長く水平または下向きに垂れ、長さが2.5-3.5cmあるものが多い。マイサギソウは距が上を向き、背萼片は円形。なお、これらツレサギソウ属の植物は、変異が多様で中間的な形質のものも多く見られ、分類は極めて難しい。 花期:5-7月 分布:北・本・四・九 撮影:2006.7.30 福島県檜枝岐村 |
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