ヤマシロギク(キク科)[山城菊] |
名は、京都の「山城」に多かったことからついたのもという。別名イナカギク。よく似たシロヨメナの別名をヤマシロギク(山白菊)といい、混同しがちであるので注意が必要。 日当りのよい山地の草地や林縁に普通に生える多年草で、茎は細く白い軟毛が密生し、高さ0.5-1mになる。大きくなると倒れて他の草に寄りかかって伸びる。 葉柄はなく、葉は基部はやや茎を抱き、長さ6-15cm、幅1.5-4cmの長楕円状披針形で、先は長く伸び、次第に細くなってとがる。縁にはまばらな鋸歯があり、両面に白い軟毛が密生しビロードに似た感触がある。 茎頂で散房状に花序の枝が分枝して、直径2cmほどの頭花を多数つける。総苞は長さ5mmの鐘形で総苞片は3列で密に短毛がある。舌状花は長さ1-1.2cmで白色ときにやや紫色を帯び、中心の筒状花は初め黄色で、次第に色が抜けて白緑色~淡褐色になる。 痩果は長さ約2.5mmの倒卵状長楕円形で長さ4mmの冠毛がある。 シロヨメナは茎や葉にまばらに毛がある程度で、ヤマシロギクのように密生せず、葉が茎を抱くこともない。 花期:9-11月 分布:本(東海地方以西)・四・九 撮影:2015.11.22 京都市左京区 |
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