ユキヤナギ（バラ科）［雪柳］
川岸の崖や岩礫地に生える落葉低木。茎は叢生し、枝先は弓状に曲がり枝垂れ、長さ1-2mになっり上向きに若枝を出す。若枝は褐色で縦筋があり、白色短毛を密生するが、古くなると灰色で粉白を帯び無毛、樹皮は縦に裂ける。
葉は互生し、長さ2-4.5cm、幅0.5-1.2cmの狭披針形で縁に細かい鋭鋸歯があり、基部はくさび形で先は鋭くとがる。表面は緑色、裏面は淡緑色で脈上に僅かに毛がある。葉柄は短く、長さ1.5-2mm。秋には黄葉する。
前年枝の葉腋に無柄の散形花序をつけ、白色で直径約8mmの花を2-7個束生する。花は葉の展開前に開花する。花序の基部に数個の苞があり、苞は長さ2-4mmの長楕円形。花柄は無毛で細く、長さ0.6-1.2cm。萼は無毛、萼片は長さ1-1.5mmの広卵形で5個。花弁は平開し、長さ4-5mmの広倒卵形で5個。雄しべは20個、花糸の基部内側に10個の蜜腺がある。雌しべは5個で無毛。
果実は長さ3mmの袋果で5個開出する。種子は長楕円形で多数。
シジミバナは葉は光沢があり卵形～卵状楕円形で先は鈍形～円形。花は八重咲き。コデマリは葉は菱状披針形～菱状長楕円形で上半部に重鋸歯がある。花序は半球形で花は20個ほどつく。
花期：3-5月
分布：本（東北地方南部以西の太平洋側）・四・九
撮影：
2015.3.28 横浜市中区
葉腋ごとに散形花序をつけ、枝全体で穂状花序に見える。 2016.3.31 横浜市戸塚区
花は直径約8mm。雄しべは20個、雌しべは5個。 2022.3.17 横浜市中区
花序の基部に数個の苞がある。萼片は広卵形。 2022.3.17 横浜市中区
花が満開になってから葉が展開する。葉は狭披針形だが、変化が大きい。 2022.3.17 横浜市中区コデマリに戻る
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