バイカイカリソウ(メギ科)[梅花碇(錨)草] |
イカリソウの仲間で、花がウメに似ているのでこの名がある。 山地の林内に生え、高さ20-30cmになる多年草。茎は細く、褐色の長毛がある。根茎は横に伸び、多数の細い根を出す。 葉は互生し、根生葉は長い柄がある1-2回2出複葉。葉はときに越冬する。小葉はゆがんだ卵形で長さ2.5-5cm、幅2-3.5cm、縁にふつう刺毛はなく、基部は心形で先は鈍頭。表面は無毛で裏面に開出した細毛がある。 直径1-1.2cmで白色、ときに淡紫色を帯びた花を数個、下向きにつける。萼片は8個で2輪に並び、外側の4個は小さな楕円形で早く落ちる。内側の4個は卵状披針形の花弁状、花弁は4個で倒卵形、基部に蜜腺があるが、距はない。雄しべは4個、雌しべは1個。 果実は長さ約8mmの袋果で不同の2片に割れる。 石灰岩地にまれに生えるオオバイカイカリソウは、全体に大きく、葉は長さ4-10cmの卵状長楕円形で縁に刺毛が、裏面に伏毛がある。トキワイカリソウとの雑種という説もある。 花期:4-5月 分布:本(中国地方)・四・九 撮影:2021.4.22 東京都八王子市(植栽) |
細い花茎の先に数個の花をやや下向きにつける。 2023.4.10 東京都八王子市 外萼片4個は早く落ち、内萼片4個は花弁状。花弁は4個で距がない。 2023.4.10 東京都八王子市 花はふつう白色だが、淡紫色のものもある。 2013.5.12 仙台市太白区 小葉は鈍頭~円頭。縁に刺毛はないかあっても少ない。 2023.4.10 東京都八王子市 |
イカリソウに戻る キバナイカリソウに戻る |
検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。 |