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エゾツルキンバイ(バラ科)[蝦夷蔓金梅] |
名は北地に生え、茎が長く地をはってウメに似た黄色い花を咲かせることからついたもの。直接的にはツルキンバイに似ていて北海道に生えるからということだろうが、ツルキンバイはふつう3小葉なので姿は全く似ていないし、生育環境も異なる。 海岸の塩性湿地にウミミドリなどとともに群落をつくって生える多年草で、茎は地をはって節から根を下ろして殖える。従来はキジムシロ属に含められていたが、分子系統学的な解析が進み、独立したエゾツルキンバイ属に移された。 葉は長い柄があって互生し、4-9対の小葉からなる奇数羽状複葉。小葉は長さ2-5cm、幅0.7-2cmの長楕円形で縁に粗い鋭鋸歯があり、表面には僅かに毛があり裏面は綿毛が密生して白く見え、脈上に長毛が生える。葉軸には付属小葉片がある。托葉は葉柄に合着する。 葉腋から葉と対生して長い花柄を出し、直径2-3cmの黄色の花を1個つける。花柄には毛がある。花弁は広倒卵形で5個、先は円形で基部は狭まって爪状になる。萼片は卵状3角形で5個、外面に毛が密生する。副萼も5個でやや狭く小さい。雄しべは20個あり、葯は楕円形。 果実は平滑な痩果。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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