ジンヨウイチヤクソウ(ツツジ科)[腎葉一薬草] |
名は腎臓の形をした葉をもつイチヤクソウの意味で、イチヤクソウは薬用になることからついた。 低山帯~亜高山帯の林縁や樹林下に生える常緑で多年生の部分的菌従属栄養植物(混合栄養植物)で、高さ10-20cmになる。細い根茎が地中で横に伸びる。 葉は2-3個が根生し、長さ1-3cm、幅2-4cmの腎円形で光沢はなく濃い緑色をしており、葉脈に沿って白斑がある。基部は深い心形となり先はややくぼむ。葉柄は長さ2-5cm。 花茎の先に緑白色の花をまばらに2-6個下向きにつける。花茎には鱗片葉はないか、1個の線形の小さな鱗片葉がある。花冠は直径1-1.2cmで、先は花弁状に5深裂する。雄しべは10個で葯は2室、先端に穴が開いて花粉が出る。花柱は長さ6-8mmで花冠から長く突き出て曲がる。萼は小さく5裂し、萼片は卵状円形で先は円く、長さ幅とも約1mmと短い。 果実は直径5-6mmで扁球形の蒴果で下から5片に裂開する。 マルバノイチヤクソウの葉がよく似ているが、硬くて光沢があり、基部は円形。萼片の先は鋭くとがる。 花期:6-8月 分布:北・本(中部地方以北) 撮影:2004.6.12 青森市 |
葉は腎円形。緑白色の花が下向きにつく。 2008.6.8 青森県六ヶ所村 雄しべは10個で葯はそれぞれ2室。先端に孔が開いて花粉が出る。花柱は長く突き出て曲がる。 2004.6.12 青森市 |
イチヤクソウに戻る マルバノイチヤクソウに戻る |
検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。 |