コメツブウマゴヤシ(マメ科)[米粒馬肥] |
名は豆果の形を米粒に見立て、肥料になることからついたもの。 ヨーロッパ原産で江戸時代に渡来した帰化植物。道端や公園の芝生などに生える1年草または越年草。根は短く、茎は根元から分枝して伏して先は立ち上がり、長さ30-60cmになる。 葉は3小葉からなる複葉で、小葉は長さ0.7-1.7cm、幅0.6-1.5cmの広倒卵形~円形で先はややくぼみ、主脈の先が短く突き出る。上半部のみ細かい鋸歯がある。葉柄基部に托葉があり、全縁または1-2個の鋸歯があり、先はとがる。 葉腋から伸びた長さ2cmほどの花柄の先に直径約5mmの総状花序を出し、20-30個の黄色の蝶形花をつける。小花柄は長さ0.5mm。花は長さ2-4mm、萼は長さ1.5mm、萼裂片は筒部より長い。花後に花弁が落ち、果実が露わになる。 豆果は長さ2.5mm、幅1.5-2mmで無毛、先だけが半回転巻き込んで腎形となり、渦巻状にはならない。刺はなく網状の脈があり、熟すと黒くなる。種子は1個だけ入っている。 茎や花柄の毛の多少は変化が大きく、この画像のものは白い腺毛が多く、ネバリコメツブウマゴヤシとよばれるタイプ。 ウマゴヤシは果実に刺があって2-3回渦巻状に巻き込み、種子を数個入れる。托葉は櫛の歯状に切れ込む。コメツブツメクサやクスダマツメクサは、花が終わっても果実を被ったまま落ちずに垂れる。 花期:4-7月 分布:帰化植物 撮影:2016.4.27 神奈川県横須賀市 |
腺毛が密生するネバリコメツブウマゴヤシとよばれるタイプ。 2016.4.27 神奈川県横須賀市 |
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