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ミツカドネギ(ヒガンバナ科)[三角葱] |
ネギの仲間で、花茎の断面が鋭い3角形なのでこの名がある。 地中海沿岸原産の多年草で高さ20-60cmになる。アリウム・トリケトラム(Allium triquetrum L.)として園芸用に栽培されているものが逸出し、日当たりのよいやや湿ったところで野生化している。地下に直径1-3cmのほぼ球形で薄い膜質の外皮に包まれた鱗茎がある。帰化雑草のハタケニラとよく似た雰囲気を放っているが、ある程度湿り気が必要なのか、今のところそこまで殖えてはいない。 葉は2-3個が根生し、長さ10-50cm、幅0.5-2cmの扁平な広線形で表面は平滑、裏面に突出した1脈がある。ちぎるとニラ臭がある。 葉の間から花茎を直立し、先に散形状に3-15個の釣鐘形の花を下向きにつける。花茎の断面は鋭3角形。花序の基部に細長い総苞がある。花はネギ属としては大きく、直径1.5-2cmで花被片は6個、長さ1-1.5cmの広披針形で白色に緑色の筋が入る。雄しべは6個で葯は黄色。雌しべの花柱は3個。 果実は直径4-8mmの球形の蒴果で熟すと3裂して6個の種子を出す。種子は黒色で長さ4-5mm。 ニラの葉によく似ており、同様に食用としても問題ないが、スイセンと誤食しないよう注意は必要だろう。似た感じのハタケニラは花茎の断面は円形で、花被片に緑色の筋はない。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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