オオイワカガミ(イワウメ科)[大岩鏡] |
低山帯のブナ林内などに生える常緑の多年草で、名のとおりイワカガミより全体に大きい。特に葉は巨大で、長さ・幅がイワカガミの2-3倍以上の大きさになる。花期に前年の葉が残っており、花が小さく見えるほど大きなものがある。 葉は長い柄があり、長さ幅とも10-20cmの円形で基部は心形、つやがあって多数のとがった鋸歯がある(画像の株の鋸歯の数は20対以上見える)。葉はときに直径30cmを超えるものもある。 根生葉の中心から高さ10-30cmのやや太い花茎を直立し、淡紅色の花を総状に4-12個つける。花冠は直径1.5-2cmの漏斗形で、先は5裂し裂片の先端は細裂する。萼は赤く5深裂する。雄しべは5個、仮雄しべが5個ある。 果実は長さ3-4.5mmの球形の蒴果。 花の白い品種があり、シロバナオオイワカガミという。 イワカガミは花茎の高さは10-20cm、葉の長さ幅とも3-6cm、大きな鋸歯があるが、あまりとがらず数も10数対程度と少ない。 個人的な印象であるが、撮影地辺りでは花の色がイワカガミに多い淡紅色のものより薄桃色のもののほうが多いような気がする。 花期:5-6月 分布:北(渡島地方)・本(中部地方以北の日本海側) 撮影:2006.6.18 秋田県大館市 |
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