シロホトトギス(ユリ科)[白杜鵑草] |
ホトトギスの品種で、紫色の斑紋を欠くものをいう。シロバナホトトギスとよばれるものは、ヤマジノホトトギスの白花品種を指す。 山地の湿った半日陰などに生える多年草で、茎はふつう分枝せず、長さ0.4-1mになる。茎には褐色で上向きの毛が密生する。 葉は互生して茎の左右に並び、長さ10-20cm、幅3-5cmの長楕円状披針形で先は次第にとがり、基部は茎を抱く。両面に軟毛がある。 花は直径2-3cmの漏斗状鐘形で、茎頂と葉腋ごとに1-3個つき上向きに咲く。茎の先端から咲き始める。 花被片は6個で斜開し長さ2.5-2.7cm、白色で基部には黄色の斑紋がある。3個の外花被片は倒披針形で3個の内花被片より広く、基部が球状に膨らみ腺毛が生える。雄しべは6個で子房を囲んで直立し、上部で平開して白色の葯を丁字形につける。花糸は無毛。花柱の柱頭は3裂して平開しさらに2裂して多数の腺毛状の球状突起がある。花糸や花柱も白色。 花期:9-10月 分布:本(関東地方以西)・四・九 撮影:2016.10.21 横浜市戸塚区 |
ホトトギスの白花品種。 2016.10.21 横浜市戸塚区 雄しべも雌しべも白色。 2016.10.21 横浜市戸塚区 |
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