コシロノセンダングサ(キク科)[小白の楝(栴檀)草] |
別名シロノセンダングサ、シロバナセンダングサという。 原産地不明(熱帯アメリカ?)の帰化植物で茎は直立し、高さ0.5-1.5mになる1年草。コセンダングサに白色の舌状花がつくものをいう。弘化年間(1844-1847)に渡来したとされているが、急速に広まったのは戦後。 葉は互生し、両面にまばらに細毛がある。総苞片はへら形で7-8個が1列に並び、花時に3-4mm、果時に5mmになる。 両性の筒状花の周りに舌状花が4-7個つく。通常は雄しべ雌しべとも退化しているが、雌しべがあるもの、雄しべも雌しべもあるものもある。舌状花は白色で長さ5-8mm、うち筒部は1.2mm、幅3.5-5mm。 両性花の痩果はやや平たい4稜形で熟すと開出する。頂端に芒状の刺(冠毛)が2-4個あり刺には逆向きのかぎ状の剛毛があって衣服や動物にくっついて運ばれ繁殖する。 舌状花が長さ1.5cmほどになるものは、オオバナノセンダングサ(別名タチアワユキセンダングサ)とよばれ、北アメリカ原産で戦後帰化し、西南日本(特に沖縄)で広がっている。 頭花の最外部に、舌状花ではなく肥大した白色の筒状花を数個つけるものをアイノコセンダングサといって区別することがあり、コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種と推定されている。 コセンダングサの仲間は和名・学名、分類の混乱が著しいが、分かりやすく整理したものがネットで閲覧できるのでここに紹介する。→ ( http://syokubutukensaku.o.oo7.jp/wameikonran004.html ) 花期:6-11月 分布:帰化植物 撮影:2006.11.22 東京都羽村市 |
白色の舌状花が不揃いにつく。 2006.11.22 東京都羽村市 |
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