サンショウモ(サンショウモ科)[山椒藻] |
名は、この水面に浮かぶ葉の様子がサンショウに似ていることからついたもの。 低地の池沼や水田、水路などに生える1年生の浮遊性シダ植物。ウキクサのように水面に浮遊し、しばしば栄養繁殖で殖える。 分布は青森県から大分県までだが、農薬を使うようになってから急激に減少した。環境省レッドリスト準絶滅危惧(NT)であったが第4次レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)にランクアップした。 茎はまばらに分枝して長さ5-15cmになる。 3個の葉を輪生し、うち2個の葉は長さ0.8-2cmの楕円形~長楕円形で基部は円形で短い柄があり、対生状に水面に浮かぶ。浮葉の表面は微細な突起が多数あり、水をはじく。残り1個は根のように細かく枝分かれして水中に垂れ下がり(沈水葉)、本当の根は存在しない。 胞子嚢群(ソーラス)は秋に沈水葉の基部に集まってつく。 分布:本・四・九 撮影:2011.9.4 宮城県涌谷町 |
手前に浮いているのはイチョウウキゴケ。 2006.8.20 秋田県大仙市 |
デンジソウに戻る |
検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。 |